これまでのイメージング技術は、蛍光物質を神経細胞に導入するのが容易ではなく、時間解像度がカメラの撮影速度に依存し、脳深部の領域には適用できないなど弱点も存在していました。
しかし近年では、新しい蛍光分子の開発や、遺伝子改変技術の発達、さらにはマウスの頭部に設置できる超小型顕微鏡の開発などにより、適用できる脳の範囲、時間解像度ともに大きく進歩しています。
今後、さらに神経回路研究におけるイメージング技術の貢献は大きくなるものと予想されます。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる』 藤田一郎(化学同人、二〇〇七年)
『ニューロンから心をさぐる (岩波科学ライブラリー (64))』 桜井芳雄(岩波書店、一九九八年)
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