一つの脳機能が一つの脳領域だけで説明できることはほぼあり得ません。
例えば、物体を視覚的に正しく認識するには、網膜で受け取った光情報が、視床、複数の視覚皮質を通り、側頭葉や頭頂葉などより高次の脳領域まで伝達される必要があります(図1)。この場合、視覚経路のどの領域に損傷が生じても、正常な視覚機能は失われることになります。各脳領域はすべて、情報処理のモジュールとして重要な役割を果たしています。
■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)
『「見る」とはどういうことか―脳と心の関係をさぐる』 藤田一郎(化学同人、二〇〇七年)
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