水/農作物と魚

水は、雨水、表流水、海水のように水循環システム(自然資本基盤)によって更新されるものは、更新性資源である。一方、砂漠地帯の地下水や氷河水のように、水循環システムから切り離されている場合は、枯渇性資源である。

農作物は、更新性の通過資源であり、農地は、自然資本基盤と人工資本基盤が組み合わさった農作物を産みだす資本基盤である。

獲った魚は、更新性の通過資源であり、魚を再生産するシステムが魚についての資本基盤である。完全養殖している場合であっても、魚という種自体は自然資本基盤である。

■参考文献
水危機 ほんとうの話』  沖 大幹 二〇一二年
食料を読む』  鈴木 宣弘、木下 順子 二〇一〇年
環境保全と持続的農業』  嘉田 良平 一九九〇年

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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