生物は現実世界で身体を持ち知能を持ちます。ゲームキャラクターはゲーム世界において、3D技術により身体を持ち知能を持ちます。そのゲームキャラクターの知能は、人間の精神を模倣して作ります。
しかし人工知能は直接、世界を認識することが苦手です。そこである対象に対する知識の形は人間が決定し、またその内容を与えることで、認識の代わりとします。これを知識表現(Knowledge Representation)と言います。※I):例えば、リンゴに対して「赤い」「甘い」「丸い」「軽い」「食べることができる」「切ると中身が白い」という知識をあらかじめ表現してデータ化しておき、これを用いて人工知能はリンゴを理解します。これが知識表現という方法です。
■参考文献
『人工知能の作り方 ――「おもしろい」ゲームAIはいかにして動くのか』 三宅 陽一郎 二〇一六年
「デジタルゲームのための人工知能の基礎理論」 三宅 陽一郎 日本バーチャルリアリティ学会誌 、VOL.18 NO.3、二〇一三年
★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。
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註
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