人工知能と他者

人工知能にとって他者もまた、他者の知識表現として、先の知識表現の発展と同じように、対象としての知識表現と、内面的な他者としての知識表現を組み合わせる必要があります。

また、一つのゲームを取ってみれば、他者は予測可能な存在かどうか、ということになります。囲碁でも、将棋でも、デジタルゲームでも、他者とは予測する対象であり、予測することができた時には、「他者を理解した」と言います。

もちろん、それはゲームの中では、という意味です。さまざまなゲームとフレームの集合である現実では、一つのゲーム内の予測だけでは理解したと言うことはできません。


■参考文献
「他者とは何か 人工知能から見た視点」 三宅陽一郎 『atプラス31』 二〇一七年

★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
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