外部性の内部化とは、新古典派経済学において、環境問題に対する処方箋であるかのように取り扱われる言葉である。
この言葉は、実は、医者が患者に対して、健康からの隔たりをなくすことを勧めるくらいに意味がない。
医師が患者の状態に応じて処方箋を書くように、環境問題の解決にもその実体に応じた解決策を考える必要がある。
■参考文献
『環境を守るほど経済は発展する』 第三章・第四節 4主流派の経済学と環境問題 倉阪 秀史 二〇〇二年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。