オスマン帝国はトルコ帝国と呼ばれることがあるが、決してトルコ民族の国家ではなく、多民族の政治体であった。
オスマン帝国は、非イスラーム教徒を行政高官に積極的に登用した。経済の領域では、直接関与せず、イスラーム教徒商人とならんで、キリスト教徒やユダヤ教徒、さらにはイタリア人などの外国人のマイノリティ商人に任せた。
非イスラーム教徒たちは、都市において、独自に居住区(ハーラ 街区)に集住した。
参考文献:
『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」(講談社現代新書)』 鈴木董(講談社、1992年)
★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック