イスラーム復興運動の登場

近代イスラーム世界における世俗化の流れに対抗し、イスラームの理念にもとづいた政治・社会・経済システムをもう一度再興しようとする動きが出てきた。イスラーム復興運動と呼ばれるこの動きは、20世紀初頭の中東で最初に顕在化した。その担い手たちは、イスラーム文明の現代的可能性を探究し、イスラーム世界各地の知識人や大衆運動の組織に大きな影響を与えた。

参考文献:
「近代と邂逅するイスラーム」小杉泰 『イスラームの歴史2―イスラームの拡大と変容』  小杉泰編(山川出版社、2010年)
イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」Vol.1 イスラーム経済社会の構造(理論編)』第1章第2節:そもそも宗教と世俗とは区別できるものなのか  加藤博(詩想舎、2020年)

□関連知識カード:
 イスラーム世界での世俗主義への反発

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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