ではわたしたちは、どうすれば「承認のための戦い」を終わらせ、自らの「自由」を獲得することができるのだろうか?
ヘーゲルによれば、その考え方は一つしかない。
「自由の相互承認」の原理がそれである。I):これはヘーゲルの「相互承認」論をもとに、竹田青嗣によって定式化された概念である(『人間的自由の条件』 (講談社学術文庫、二〇一〇年))。
「両極〔主と奴〕は互に承認しあっているものであることを互に承認しあっている。」II):引用 『精神現象学』B)自己意識 Ⅳ 自己自身だという確信の真理 A 自己意識の自立性と非自立性、主であることと奴であること (岩波書店、一九七一・一九七九年))
■参考文献
『人間的自由の条件 ヘーゲルとポストモダン思想』 竹田 青嗣 二〇〇四年
『精神現象学』 ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル 原著一八〇七年
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註
I. | 戻る | :これはヘーゲルの「相互承認」論をもとに、竹田青嗣によって定式化された概念である(『人間的自由の条件』 (講談社学術文庫、二〇一〇年))。 |
II. | 戻る | :引用 『精神現象学』B)自己意識 Ⅳ 自己自身だという確信の真理 A 自己意識の自立性と非自立性、主であることと奴であること (岩波書店、一九七一・一九七九年)) |