人工物

人工物は、常に、人工物を取り巻く物理的環境が有する自律的な機能の影響を受け、劣化し、摩耗し、腐敗し、変質していく。このことにより、当初の設計の目的とされた機能が失われた段階で、物理的環境に戻っていく。

「[ヒトは]存在の当初から身体外的(exsomatic)な諸器官、すなわち身体に属さないで彼の能力を目覚ましいやり方で改良することのできる取り外しのきく諸器官を、使い始めた。」I):引用 ニコラス・ジョージェスク=レーゲン「生物経済学上の種としての人類」 『経済学の神話』(東洋経済新報社、一九八一年)所収



■参考文献
経済学の神話 エネルギー、資源、環境に関する真実』  ニコラス・ジョージェスク=レーゲン 原著一九七六年

 

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック

 

 

   [ + ]

I. :引用 ニコラス・ジョージェスク=レーゲン「生物経済学上の種としての人類」 『経済学の神話』(東洋経済新報社、一九八一年)所収