リョコウバトの悲劇

リョコウバトは、16世紀には北米に五十億羽生息していたといわれ、人類よりも個体数が大きい世界最大の鳥類であった。

リョコウバトは、アメリカ合衆国の建国以来、食用として乱獲される。一八〇五年には一羽一セントで取り引きされていたが、数年後には十二羽一ドル(一羽八十セント強)になった。この価格上昇が大量虐殺の引き金を引く。

各州でリョコウバトの保護法案が制定されたときには、すでに手遅れであり、一九一四年にリョコウバトは絶滅した。

■参考文献
地上から消えた動物』  ロバート・シルヴァーバーグ 原著一九六七年
Why the Passenger Pigeon Went Extinct” Audubon May-June 2014  Barry Yeoman


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