互酬、再配分、交換 その2

互酬は義務としての贈与関係や相互扶助関係。

人あるいは集団が相互に有形・無形のものを、特定の期待感や義務感をもって、与え、返礼しあうことによって成立している。再配分は権力の中心に対する義務的支払いと中心からの払い戻しであり、何らかの中央集権的機構の存在が必要。交換は市場における財・サービスの移動である。

参考文献:
人間の経済 Ⅰ、Ⅱ』 第3章:統合の諸形態と支える構造  K.ポランニー(岩波現代選書、1980年)
文明としてのイスラム―多元的社会叙述の試み』 第6章第4節:経営統合システムとしてのワクフ制度  加藤博(東京大学出版会、1995年)


 

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