食糧生産の始まり

家畜化とほぼ同じ頃、南西アジアの肥沃三日月地帯(小麦、エンドウ、オリーブ)、中国(コウリャン、アワ)、ニューギニア(バナナ、サトウキビ)、中央アメリカ(トウモロコシ、インゲン豆)などで農耕が独立して起こった。

おそらく、定住生活によって採集した植物の種子が特定の場所に捨てられていっせいに芽吹き、それを選別して品種改良が行われるようになったのではないかと考えられる。


■参考文献
『銃・病原菌・鉄 一万三千年にわたる人類史の謎』(上・下)  ジャレド・ダイアモンド 倉骨彰訳(草思社、二〇〇〇年)原著一九九七年

『家族進化論』第六章・第三節 食料生産の始まり  山極寿一(東京大学出版会、二〇一二年)

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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