交易ルートと輸送手段

近世イスラーム経済の衰退の理由を交易ルートの変化と重ねながら、輸送手段の革新に求める議論がある。

海のアジア論は交易ルートの陸路から海路への移行を主張したが、この主張の背後にあったのは、隊商での輸送に代わる、蒸気船による大量輸送であった。

参考文献:
「世界経済史におけるイスラ-ムの位置」加藤博 『社会経済史学の課題と展望』  社会経済史学会編(有斐閣、2002年)
東インド会社 巨大商業資本の盛衰(講談社現代新書)』  浅田實(講談社、1989年)


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)』を構成している「知識カード」の一枚です。


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