東西の霊長類学者はそれぞれの方法でゴリラの調査を進めたが、ニホンザル式の「餌付け」はゴリラには通用しなかった。…
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ゴリラに引き寄せられた東西の研究者
日本モンキーセンターの支援によって結成された類人猿調査隊は、一九五〇年代の終わりに三度派遣された。ちょうど同じ…
厳しい順位関係と相手の目を見る「威嚇」
旧世界ザルの仲間にはニホンザルのように、「専制的」と呼ばれる厳しい集団内順位関係を持つ種が存在する。 彼らにと…
ニホンザルの直線的順位
同じ集団に属するニホンザルの個体間には、最上位から最下位まで直線的順位I):「直線的順位序列」とは逆転や三すく…
直線的順位に基づいた社会的知性
AがBを追いかけたのは、最低位のCをかばったのでも、ボスとして争いを収めようとしたわけでもない。単に、Aの目の…
どのように資源をめぐる競合を解決するか?
攻撃によって資源を巡る競合を抑える、とはどういうことだろうか。 この攻撃交渉による社会関係の調整は、我々ヒトや…
ニホンザルの三者間攻撃交渉
ニホンザルは自分と相手だけでなく、他個体間の順位関係も認識している。それがわかるのは、三者間の攻撃交渉が起きた…
ニホンザルのイモ洗い行動
一九五四年、宮崎県の幸島でイモと名づけられた四歳のメスのニホンザルが、砂浜に撒かれたサツマイモを沢の流れにつけ…
群れに伝わったイモ洗い
一頭の若いメスが「開発」したイモ洗い行動は、時とともに他の個体へと伝わっていった。まず同世代の遊び仲間や血縁個…
ニホンザルにみる「末子優位」の法則
ニホンザルの長期調査から、彼らの社会にはいくつかの「ルール」があることが分かってきた。 その一つが「末子優位の…