「自由の相互承認」の土台となるべき、最後の圏域としてヘーゲルが描き出すのが「国家」である。I)：この「国家」論…

「自由の相互承認」の実質化には、先述した通りもう一つの最重要条件がある。 それが「福祉」だ。 貧困や障害その他…

高邁こうまいな自己実現ではなく、その時々の「動物的」な欲求を満たすことで事足れりとする態度は、人間的「自由」を…

ヘーゲルは言う。「身分（職業のこと——引用者註）に属さない人間はたんなる私的人格であり、現実的普遍のなかに位置…

この他者の抑圧をすべて退け、わたしたちが「解放としての自由」を求めようとすればどうなるか？ ヘーゲルがいうよう…

ヘーゲルは、自由な経済活動を基礎とした社会（市民社会）を、各人の「自由」の重要な条件と考えた。決められた職業に…

しかし、何でもやりたい放題ができるなどということは、実はあり得ないことだ。 なぜか？　わたしたちの欲望は複数あ…

それゆえわたしたちは、自身がいかんともしがたく「規定」されているのだということをまずは自覚する必要がある。I)…

わたしたちを規定する最も根本的なもの、それはわたしたちの「欲望」それ自体である。愛されたいのに、愛されない。裕…

ではわたしたちは、どうすれば「承認のための戦い」を終わらせ、自らの「自由」を獲得することができるのだろうか？ …