神経細胞(ニューロン)レベルの研究の必要性

このように、脳機能の本質を正しく理解するには、複数の脳領域が協調してはたらくという考え方をもたなければなりません。

現在、多くの研究者は、複数の脳領域が、いつ、どのように活動するかという生理学的な研究課題に挑んでいます。脳活動の詳細な活動パターンを考えるには、よりミクロな視点、つまり神経細胞(ニューロン)ひとつひとつの動きを考慮するような考え方が必要です(図2)。

 

図2:一つの海馬神経細胞の構造(左)とその簡略図(右)


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『ニューロンの生物物理 第二版』  宮川博義・井上雅司(丸善出版、二〇一三年)

『脳とニューロン (ニュートン別冊)』  (ニュートンプレス、二〇一六年)


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