人類の行動的進化 火の使用と調理

肉食の進化によって高栄養な食物の供給源を開拓した人類は、さらに脳が大きくなった一〇〇万年前頃、火の使用を始め食物を火で焼いて調理するようになった。調理は植物の二次化合物を減らしたり肉の吸収率を格段に上昇させたりすることで、食物の質を大幅に改善することにつながったと推察される。


■参考文献
『火の賜物——ヒトは料理で進化した』  リチャード・ランガム 依田卓巳訳(NTT出版、二〇一〇年)原著二〇〇九年
 

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★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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