客観的アプローチとスクリプティッドAI

ゲームキャラクターのひとつの作り方は、生物を客観的に見て、その生物がどのような知能を持っているかという事実を再現するように行うやり方です。つまり、他のエンジニアリングと同じく機械論的な作り方です。※I):たとえば、「ラッコは岩で貝を割ることができる」、 「蟻は一度通った道を覚えている」など、外から見た性質をそのまま再現します。

こういったアプローチは現在でも小型・中型ゲームではとても有効です。こういった制御には主にゲームデザイナーでも使えるスクリプト言語が用いられたことから「スクリプティッドAI」と呼ばれます。


■参考文献
ゲーム開発者のためのAI入門』  David M. Bourg, Glenn Seemann 原著二〇〇四年

実例で学ぶゲームAIプログラミング』  Mat Buckland 原著二〇〇四年

★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>: —— 環境、身体、知能の関係から解き明かすAI—— 』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
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I. :たとえば、「ラッコは岩で貝を割ることができる」、 「蟻は一度通った道を覚えている」など、外から見た性質をそのまま再現します。