狩猟仮説と「二〇〇一年宇宙の旅」

一九六八年に公開されたスタンリー・キューブリックによる映画「二〇〇一年宇宙の旅」の冒頭のシーンには、この「狩猟仮説」の影響が色濃く反映されている。

映画の中で、荒原に暮らす猿人たち(おそらくアウストラロピテクス)は、宇宙から来た謎の物体によって啓示を受け、そのうちの一頭が動物の骨をふるうことを覚える。そして、その「武器」を使って、他集団の個体を殺すのである。



■参考文献
『暴力はどこからきたか——人間性の起源を探る』
第一章 攻撃性をめぐる神話  山極寿一 (NHKブックス、二〇〇七年)

・画像:人類の夜明け~『2001年宇宙の旅』 - アンサイクロペディア

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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