サバンナでの暮らしから「出アフリカ」へ

現生霊長類種の多様性をアフリカの地域別でみると、サバンナは種の多様性が低い代わりに一種の分布域は広い。熱帯雨林の霊長類は狭い分布域で多様な種に分かれて共存しているのに対し、より厳しいサバンナ環境では種分化は妨げられ、その代わりに分布を広げている。

人類祖先も分布域を徐々に広げ、やがてアフリカを出たのだろう。I):「出アフリカ」という日本語表現は旧約聖書『出エジプト記』に因んでいる。他方、英語表現「out of Africa」は同名のアメリカ映画(一九八五年、邦題「愛と哀しみの果てに」)に依っている。・愛と哀しみの果て -KINENOTE(キネノート http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=68 


■参考文献
『人類進化論―霊長類学からの展開——』第七章 人類進化の謎に挑む  山極寿一(裳華房、二〇〇八年)

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(上)「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。

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I. :「出アフリカ」という日本語表現は旧約聖書『出エジプト記』に因んでいる。他方、英語表現「out of Africa」は同名のアメリカ映画(一九八五年、邦題「愛と哀しみの果てに」)に依っている。・愛と哀しみの果て -KINENOTE(キネノート http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=68