空気のような存在としての神

日常会話の節々に神が登場することは、ムスリムにとって神がいかに身近な存在であるかを物語っている。神は常に彼らのそばにいる、そればかりか、いてくれないと困る、という空気のような存在なのである。そして、自分の身の回りに起こるすべてのことは、神の導きによるものだと考えるのだ。「アルハムドゥリッラー(神のおかげで)」という表現は、そのことをまさに表している。

参考文献:
イスラームの日常世界』  片倉もとこ(岩波新書、1991年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(下) 金融資本主義からの脱却と「利他利己」の超克』を構成している「知識カード」の一枚です。



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