この目の前の本は、今このわたしの目に見えているような仕方では本当は存在していないかもしれない。
しかしそれでもなお、わたしには、今この目の前の本がこのような仕方で「見えてしまっている」。
窓の向こうには、道路も海も、そして大陸も実は存在しないのかもしれない。
しかしわたしは今、それらが存在していると「思ってしまっている」。
■参考文献
『子どもの頃から哲学者 世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」!』 第二章 苫野 一徳 二〇一六年
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認—— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——(上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。
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