テナガザルのテリトリーソング

霊長類のオスはよく大きな声を出す。これはなわばり宣言のような機能を持つと考えられている。とくに美しい声で鳴くはテナガザルで、オスもメスと単独で鳴き、ペアでいっしょになわばりを防衛するようになるとデュエットになる。しかし、テナガザルのテリトリーソングは生まれつき決まっていて、学習によって変化することはない。


■参考文献
『サルのことば——比較行動学からみた言語の進化』  小田亮(京都大学学術出版会、一九九九年)

『新・霊長類学のすすめ』  京都大学霊長類研究所編(丸善出版、二〇一二年)

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。

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