一九五〇年代のウガンダや赤道ギニアで、両種が同所的に暮らす地域での短期調査が行われた。
その調査の結果、ゴリラは湿潤な谷や二次林で暮らす地上性葉食者、チンパンジーは乾いた尾根や一次林に住む樹上性果実食者という風に、種間できれいにニッチI):ある環境の中で、その生物種が占める食物、生活時間帯、場所などの生態的な条件、領域。生態的地位。同所的に暮らす別種は原則的に何らかのニッチ分化が起きているとされる。が分かれていると報告された。
■参考文献
『ゴリラ 第二版』第六章 二つの類人猿——ゴリラとチンパンジー 山極寿一(東京大学出版会、二〇一五年)
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註
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