参加型合意形成プロセスの意義が発揮されるようにするためには、熟議の場を、あらかじめデザインしておく必要がある。
熟議のテーマに個別の利害関係を有する者、専門的な知見を有する者、公共的な市民の観点から無作為に選ばれて関わる者など、参加する立場に応じて熟議の場における役割を与えられなければならない。また、参加者の討議技術の違いを乗り越えて、参加者が建設的な議論ができるように、中立的な立場で議論の手助けをする立場の人(ファシリテーター)をおくことも必要である。
■参考文献
『政策・合意形成入門』 第十二講 参加型合意形成プロセスのデザイン 倉阪 秀史 二〇一二年
『市民の政治学―討議デモクラシーとは何か』 篠原 一 二〇〇四年
『討議デモクラシーの挑戦――ミニ・パブリックスが拓く新しい政治』 篠原 一(編著 二〇一二年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
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