承認欲望

ヘーゲルはまず次のようにいう。

人間的「自由」の欲望は、まず「承認欲望」の形をとる。

「生きたいように生きたい」という欲望を満たすためには、これを何らかの形で他者に認めさせなければならないのだ。

「自分は自由だ、自由だ」とどれだけ一人で強弁したとしても、それが他者から承認されず、攻撃されたり時に命を奪われたりしたとしたら、「自由」も何もあったものではないからだ。

■参考文献
『精神現象学』  ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル 原著一八〇七年


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