資本主義とイノベーション

生産要素の価格の違いに代わる富の獲得手段として注目されたのはイノベーションである。

近代以降、人々はエネルギー革命、交通革命、ICT革命など様々な新しい技術を開発することによって新たな違いを生み出し経済成長を実現してきた。オーストリアの経済学者のヨーゼフ・シュンペーター(1883~1950)は、経済成長の源泉は不断のイノベーションにあると述べている。裏を返せば、イノベーションは富を不断に追求し続ける人々の資本主義的欲望によって実現するのである。

参考文献:
シュンペーター 経済発展の理論(初版)』  J・A・シュンペーター 八木紀一郎他訳(日本経済新聞出版社、2020年)
地道に取り組むイノベーション―人類学者と制度経済学者がみた現場)』 北川亘太、比嘉夏子、渡辺隆史(ナカニシヤ出版、2020年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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