ボトムアップよりトップダウンが優位

多くの脳領域において解剖学的なシナプス結合パターンを調べると、ボトムアップ方向から生じるシナプス結合よりも、トップダウン方向から生じるシナプス結合密度のほうが高いことが観察されています。

すなわち、脳の情報処理は、高次の大脳皮質領域に端を発するトップダウン情報伝達に強い影響を受けていることが示唆されます。


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『メカ屋のための脳科学入門-脳をリバースエンジニアリングする』  高橋宏知(日刊工業新聞社、二〇一六年)

『脳の計算機構―ボトムアップ・トップダウンのダイナミクス』  銅谷賢治・阪口豊・五味裕章・川人光男編(朝倉書店、二〇〇五年)

『進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)』  池谷裕二(講談社、二〇〇七年)

『単純な脳、複雑な「私」 (ブルーバックス)』  池谷裕二(講談社、二〇一三年)


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