機能環とエージェント・アーキテクチャ

「機能環」は「環世界」の言葉です。

生物という主体と、世界(環境)における対象(客体)を結ぶ関係のことです。主体は客体におけるある特徴(色、形、動き)、つまり感覚指標に引き寄せられ、特定の部位、つまり作用指標に対して行動(噛む、つかむ)を促されます。これによって主体と客体の関係が樹立することを機能環と言い、生物が持つ主観世界のことを環世界と言います。

主体と客体の円環構造の環世界は生物学の言葉ですが、これは人工知能での「エージェント・アーキテクチャ」に相当します。I):機能環とエージェント・アーキテクチャを比較し統合することで、相互に補完し合う、知能のアーキテクチャが見えてきます。つまり、エージェント・アーキテクチャは極めて情報的かつ抽象的なアプローチで客観的である一方で、「機能環」は刺激レベルの生物の根底にある反応構造を記述したもので主観的です。

生物は機能環によって世界深く実装され、エージェント・アーキテクチャはより上層の知能構造を示しています。


■参考文献

A Multilayered Model for Artificial Intelligence of Game Character as Agent Architecture」  三宅 陽一郎 二〇一五年 MATHEMATICAL PROGRESS IN EXPRESSIVE IMAGE SYNTHESIS 2015 Sep 25-27, 2015, Nishijin Plaza Kyushu University, Fukuoka
http://www.slideshare.net/youichiromiyake/meis-2015-a-multilayered-model-for-artificial-intelligence-of-game-character-as-agent-architecture

★この記事はiCardbook、『<人工知能>と<人工知性>』を構成している「知識カード」の一枚です。

人工知能と人工知性
人工知能と人工知性

  

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I. :機能環とエージェント・アーキテクチャを比較し統合することで、相互に補完し合う、知能のアーキテクチャが見えてきます。つまり、エージェント・アーキテクチャは極めて情報的かつ抽象的なアプローチで客観的である一方で、「機能環」は刺激レベルの生物の根底にある反応構造を記述したもので主観的です。

生物は機能環によって世界深く実装され、エージェント・アーキテクチャはより上層の知能構造を示しています。