図と地

背景領域と意味要素の関係(「ルビンのつぼ」が有名(※I):「図と地」ということばを初めて使ったのは一九一二年デンマークの心理学者ルビンであり、これはゲシュタルト心理学の重要概念である。ある物が他の物を背景として全体の中から浮き上がって明瞭に知覚されるとき、前者を図といい、背景に退く物を地という。たとえば、メロディーは際だって聞こえ、伴奏は背景に退いて知覚される。[編集部]))。

人は雑誌や新聞を読むとき、ぼんやりと全体を俯瞰ふかんしながら、特定の場所に注意を向けている。注意が向かない(明確な形がない)領域を「地」と捉えることができる。偶発的に発生した「余白」や、ページの視覚的な魅力を引き出す意図でつくり出す「ホワイトスペース」などがある。

■参考文献
グラフィック・デザインの歴史 (「知の再発見」双書)』  アラン・ヴェイユ 原著二〇〇四年
グラフィックデザインで世界を変える』  アンドリュー・シー 原著二〇一二年
Graphic Design School: A Foundation Course for Graphic Designers Working in Print, Moving Image and Digital Media,  David Dabner、Sandra Stewart他 二〇一七年

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I. :「図と地」ということばを初めて使ったのは一九一二年デンマークの心理学者ルビンであり、これはゲシュタルト心理学の重要概念である。ある物が他の物を背景として全体の中から浮き上がって明瞭に知覚されるとき、前者を図といい、背景に退く物を地という。たとえば、メロディーは際だって聞こえ、伴奏は背景に退いて知覚される。[編集部]