フォッシーの戦いと死

カリソケには多くの研究者が訪れた。山極も一九八〇年からニ年間、フォッシーの指導のもとマウンテンゴリラの研究を行った。

しかし、彼女のゴリラたちは違法捕獲や観光化、密猟などの脅威にさらされ始める。ゴリラたちを守ることに必死なフォッシーは、徐々に強硬な姿勢を強め多くの人と対立する。そして、一九八五年に何者かによって暗殺されてしまった。


『霧のなかのゴリラ―マウンテンゴリラとの13年』  ダイアン・フォッシー 羽田 節子・山下恵子訳(平凡社、二〇〇二年)原著一九八三年

『ゴリラ 第二版』第二章 マウンテンゴリラ——古典的イメージからの脱却——   山極寿一(東京大学出版会、二〇一五年)

『動物研究者ダイアン・フォッシー』  柴田都志子(理論社、二〇〇四年)原著一九九一年

『彼女たちの類人猿―グドール、フォッシー、ガルディカス』  サイ・モンゴメリー 羽田節子訳(平凡社、一九九三年)原著一九九一年

特集 - 危地に立つマウンテンゴリラ- ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)http://archive.fo/TYfky [編集部]

★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(上)「社会」の学としての霊長類学』を構成している「知識カード」の一枚です。

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