世代間の衡平を確保する仕組みの欠如

ある意思決定に伴って発生する環境影響で将来の世代に関係するものは、世代間の衡平の問題として立ち現れる。

将来価値の割引という論理はある個人の異時点間での選択の論理であり、この論理を世代間の衡平の問題に適用することは適切ではない。種の保存の本能に根ざした持続可能性の確保という新しい論理を適用することが必要となる。


■参考文献
『環境と経済を再考する』 第一章・第一節 経済的意思決定と環境問題  倉阪 秀史 二〇〇六年

『将来世代に公正な地球環境を―国際法、共同遺産、世代間衡平』  イーディス・ブラウン ワイス 一九九二年

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

なぜ経済学は経済を救えないのか
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