手入れ

資本基盤は使用によっては失われないが、閾値しきいちを超えることによって不可逆的に失われる存在である。

資本基盤は、「手入れ」を行うことによって、より長期間使用できるようになり、また、単位時間当たりのサービス提供量を増やすことができる。

手入れによって何か新しい物が産み出されるわけではない

何か新しいサービスをクリエイトする「生産」とは異なる概念として「手入れ」を認識する必要がある。


■参考文献
環境と経済を再考する』 第二章・第三節 新古典派経済学の限界  倉阪 秀史 二〇〇六年

コミュニティの基盤としての社会的共通資本 ——持続可能性という共通善の実現に向けて」倉阪秀史 二〇〇八年『公共研究』五巻三号 二〇〇八年一二月

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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