外部性

実物界から離脱した経済学においては、「外部性」(externality)という概念を中核として環境問題を処理しようとする。

「外部性」とは、経済主体同士が市場を通じないで影響を及ぼし、事後的な支払いも行われないことを指す。

環境問題は悪い影響を及ぼす「外部不経済」として取り扱われる。環境問題の「はた迷惑」という部分のみ切り出して捉えるものであり、どの程度迷惑と感じるかに応じて対策の強さを決めればいいと考える。


■参考文献
『環境と経済を再考する』 第三章・第一節 「外部性」概念の系譜  倉阪 秀史 二〇〇六年

★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか(上)視座と理念の転換』を構成している「知識カード」の一枚です。

なぜ経済学は経済を救えないのか
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