熟議のプロセスは、参加する関係者の意思決定構造が変化する可能性があることを前提とする。
多数の関係者による話し合いのプロセスを経ることによって、参加者の課題設定のフレーム(時間的視野、空間的視野)が整い、課題解決の判断基準が育てられ、課題解決に関する情報が十分に与えられ共有される。このことによって、課題解決のための方策に関する協働関係が生み出され、合意形成が進む。
■参考文献
『政策・合意形成入門』 第九講 どのように合意形成を進めていくのか 倉阪 秀史 二〇一二年
『人々の声が響き合うとき―熟議空間と民主主義』 ジェイムズ・S・フィシュキン 原著二〇〇九年
★この記事はiCardbook、『なぜ経済学は経済を救えないのか—— 資本基盤マネジメントの経済理論へ——(下)政策展開の経済理論』を構成している「知識カード」の一枚です。
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