テイラーのロールズ批判

リベラリズムは、人間を自由で平等な、自らの生き方を自己決定する存在と仮定する。しかし現実にはそのようなことはあり得ない。テイラーはそう主張するのだ。I):テイラーは次のように言う。「どの問題が重要なのか、それを決めるのはわたしではありません。〔中略〕言い方を変えれば、重要なことがらを背景にして、その背景と照らし合わせることでしか、わたしは自分のアイデンティティを定義できないのです。」(『〈ほんもの〉という倫理』 第四章 逃れられない地平 (産業図書、二〇〇四年))


■参考文献
『「ほんもの」という倫理―近代とその不安  チャールズ・テイラー 原著一九九一年

 

★この記事はiCardbook、『自由の相互承認—— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——(上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。

◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック

 

 

   [ + ]

I. :テイラーは次のように言う。「どの問題が重要なのか、それを決めるのはわたしではありません。〔中略〕言い方を変えれば、重要なことがらを背景にして、その背景と照らし合わせることでしか、わたしは自分のアイデンティティを定義できないのです。」(『〈ほんもの〉という倫理』 第四章 逃れられない地平 (産業図書、二〇〇四年))