例えば、子殺しが報告されているチンパンジーでは授乳期間が数年にわたり、メスは授乳を終えるまで発情を再開することはない。それに対し近縁のボノボでは子殺しが報告されていない。ボノボのメスは出産して約一年で「偽の」発情を再開し、授乳中でもオスと交尾をする。
■参考文献
『最後の類人猿——ピグミーチンパンジーの行動と生態』 加納隆至(どうぶつ社、一九八六年)
『性の進化、ヒトの進化——類人猿ボノボの観察から』 古市剛史(朝日選書、一九九九年)
★この記事はiCardbook、『人類の社会性の進化(Evolution of the Human Sociality)(下)共感社会と家族の過去、現在、未来』を構成している「知識カード」の一枚です。
◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック