失業率という実物的経済運営指標

非自発的失業とは、働こうとする意思がありながら職につけない状況を指す。これは、労働市場での価格に相当する賃金の下方硬直性によって発生する。ケインズ経済学においては、公共投資などの財政政策と貨幣供給量の調節などの金融政策によって有効需要を創出することによってその解消を図る。

失業率は、経済運営の主要な指標のひとつとして用いられているが、これは貨幣評価を伴わない実物的指標である。

■参考文献
『労働経済白書 平成二八年版』 厚生労働省編集 二〇一六年


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