世界金融危機

リーマン・ショックの影響が世界に広がり、世界金融危機(2007年~)と呼ばれるようになったのは、高リスクの住宅ローンの債権が、他の優良な債権と抱き合わせで証券化され、世界中の金融機関や投資家に販売されていたからである。しかも、格付け会社による高い評価が与えられ、リスクの低くかつ高利回りの金融商品として売られていたため、金融機関や投資家の中には多額の借金までしてこの金融商品を買い漁るところもあったほどである。結果として、世界中の金融機関や投資家が持っていた証券は紙切れとなり、国際金融システムを揺るがす事態にまで発展したのである。

参考文献:
資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす(日経ビジネス人文庫)』  竹森俊平(日本経済新聞出版、2014年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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