世界初の商業イスラーム銀行（ドバイ・イスラーム銀行）は、1975年に、中東湾岸の産油国の１つであるアラブ首長国連邦のドバイに作られた。この銀行は、敬虔な現地の商人たちが、自分たちの信仰に合った銀行を作りたいという強い思いで資金を出しあって設立にこぎ着けたものである。ドバイ・イスラーム銀行の本店のあるドバイのポート・サイード地区は、イスラーム金融発祥の地として象徴的な意味を持ち、多くのイスラーム銀行がここに支店を出している。

参考文献：
『イスラーム銀行―金融と国際経済』　　小杉泰・長岡慎介（山川出版社、2010年）
『現代イスラーム金融論』第１章：イスラーム金融の展開と金融システム　　長岡慎介（名古屋大学出版会、2011年）

 

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★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済（上）　資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。

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