未来社会構想のための問い

職業を通した豊かな人間関係、そこにおいて、それぞれが〝who〟として現われ出ることのできる「現われの空間」――。それはいったい、どのような制度でありうるか?

おそらくこれが、わたしたちの「自由」を可能にする社会を考えるにあたっての、身近な、そして重要な課題であるように思われる。そしてそれはまた、グローバル資本主義の問題をどうするかという問いを考えるためにも、きわめて有意義な課題と言えるはずである。

■参考文献
『「自由」はいかに可能か――社会構想のための哲学』 第六章・第三節 交響圏と遊動性  苫野 一徳 二〇一四年
『人間的自由の条件 ヘーゲルとポストモダン思想』 竹田 青嗣 二〇〇四年

★この記事はiCardbook、自由の相互承認 —— 人間社会を「希望」に紡ぐ —— (下)未来構築の実践理論』を構成している「知識カード」の一枚です。

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