政治的イスラーム復興の台頭

イスラーム世界の多くは20世紀半ばに世俗的ナショナリズムによって自立を果たした。しかし、世俗的政権による近代化は行き詰まり、貧困や格差、低開発といった社会問題の解決を求める人々の受け皿としてイスラームの役割に再びに期待が集まるようになった。一般信徒による草の根的なイスラーム復興は、やがて大きな政治運動に結実した。1979年のイラン・イスラーム革命はその象徴であり、その後、多くのイスラーム主義組織が登場した。

参考文献:
イスラームに何がおきているか―現代世界とイスラーム復興』  小杉泰編(平凡社、2001年)
「近代と邂逅するイスラーム」小杉泰 『イスラームの歴史2―イスラームの拡大と変容』  小杉泰編(山川出版社、2010年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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