スミスの「国富論」では、三大生産要素として、土地、労働、資本の三つが取り上げられている。つまり、生産物は、大地の恵みと、人間の働きと、危険を厭わない資本家の判断によって生み出されるという考え方であった。
三つの生産要素の中で、土地は、自然から得られる恵みを指していた。スミスも『国富論』において、地主たちは「自然の産物に対しても地代を要求する」と記している。※I):引用 『国富論』(日本経済新聞社、二〇〇七年)II):これは労働が加わってはじめて土地が主要要素となるのだとしても、土地なしでは、つまり労働だけでは生産が行われないのを重視している点で、次の「差額地代」とは区別される考え方であった。[編集部]
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註
I. | 戻る | :引用 『国富論』(日本経済新聞社、二〇〇七年) |
II. | 戻る | :これは労働が加わってはじめて土地が主要要素となるのだとしても、土地なしでは、つまり労働だけでは生産が行われないのを重視している点で、次の「差額地代」とは区別される考え方であった。[編集部] |