金融商品の高度化(その1)

 

1980年代に入るとグラス・スティーガル法がなし崩し的に骨抜きとなり、投資銀行の独壇場に商業銀行が参入してくるようになった。また、資本主義のグローバル化により、世界各地の巨大金融機関とも同じ市場で対峙をするようになった。

こうした熾烈な競争の中で、アメリカの投資銀行は、他の金融機関との違いを見つけてより多くの富を獲得するための新しい金融商品の開発に傾倒していった。そこで開発されたのが「証券化」と呼ばれる新しい金融商品である。

参考文献:
「証券化」がよく分かる(文春新書)』  井出保夫(文藝春秋、2003年)
アメリカ金融史―建国から1980年代まで』  西川純子・松井和夫(有斐閣、1989年)

 


★この記事はiCardbook、『資本主義の未来と現代イスラーム経済(上) 資本主義の危機とイスラーム経済の登場』を構成している「知識カード」の一枚です。



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