神経活動と知覚

しかし、注意が必要な点は、実験で観察された神経活動は、あくまで観察者側から見た感覚刺激との相関であるという点です。

例えば、特定の感覚刺激に対応した神経活動が観察されても、その活動が必ず刺激の知覚に必須であるとは限りません。

こうした問題は、神経活動と脳機能をつなぐ因果関係の議論になりますが、未だに実験的には完全には解明されていない難しい問題です。


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『カラー版 ベアー コノーズ パラディーソ 神経科学―脳の探求』  マーク・F・ベアー、マイケル・A・パラディーソ、バリー・W・コノーズ 加藤宏司・後藤薫・藤井聡・山崎良彦訳(西村書店、二〇〇七年)原著一九九五年


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