神経細胞とシナプス

神経細胞では、樹状突起上に他の神経細胞からの神経伝達物質(グルタミン酸など)を受け取るためのシナプス(I):神経細胞間の接合部。一つの神経細胞の軸索末端と、次の神経細胞の樹状突起との間には隙間がある。)がおおよそ数千から一万個程度存在しています。

各シナプスに入力された情報は、細胞体へと伝えられ統合されます(図2、 動画1)。また、次の神経細胞に情報を出力するための軸索にも、シナプスが数千から一万程度存在しています。

つまり、一つの神経細胞は入出力を通じて、数千×数千の神経細胞と情報をやり取りしていることになります。

 

図2:一つの海馬神経細胞の構造(左)とその簡略図(右)

動画1:神経細胞のシナプス伝達


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『ニューロンの生物物理 第二版』  宮川博義・井上雅司(丸善出版、二〇一三年)

『生体電気信号とはなにか―神経とシナプスの科学(ブルーバックス)』  杉晴夫(講談社、二〇〇六年)

『神経とシナプスの科学 現代脳研究の源流 (ブルーバックス)』  杉晴夫(講談社、二〇一五年)


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I. :神経細胞間の接合部。一つの神経細胞の軸索末端と、次の神経細胞の樹状突起との間には隙間がある。