ドゥロネ=ギャドレは『サービス経済学説史』において、次のように述べている。
「一八五〇年頃から第一次世界大戦にかけて、サービスに関する議論はほぼ終焉を迎えたようである。なぜなら、当時の一般理論によれば、すべての経済活動はサービスとして分析されたからである。マルクス主義者だけが、階級的分裂や生産的活動と非生産的活動の区別といった考え方を執拗に主張していた。それ以外の経済学者にとっては、論争は決着済みであった。つまり、すべての活動が生産的であり、あらゆる活動がサービスなのである。」※I):引用 『サービス経済学説史』(桜井書店、二〇〇〇年)
■参考文献
『サービス経済学説史 三〇〇年にわたる論争』 J - C.ドゥロネ、J.ギャドレ 原著一九八七年
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註
I. | 戻る | :引用 『サービス経済学説史』(桜井書店、二〇〇〇年) |