入力に対する出力

例えば、動物が危険な敵を見つけて、逃避行動を起こすとします。これは、脳の神経回路が、視覚情報の入力に対して、恐怖の感情を生成し、その場から離れるという運動(より正確には筋肉の収縮)の出力を行った結果と言えます。

こうした適切な出力を生み出す神経回路の構造は、生得的に決まっている面と、後天的な発達や学習によって形成される面の両方があります。

以下、入力パターンAに対して、出力Bを生む神経回路(AB)が存在する場合、この回路で実現される様々な演算を考えます(動画4)。

 

動画4:神経回路の入出力「AB


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

Simple memory: a theory for archicortex. (Philos. Trans. R. Soc. Lond., B, Biol. Sci.)  David Marr 1971

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/4399412


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