トップダウンの多様性と連合(連携)性

どの感覚情報経路においても、大脳皮質に行き着く途中で、あるいは行き着いた後で、いくつかのシナプスを介せばほぼすべての脳領域と結びつくことになります。

この中には、情動に反応する扁桃体、報酬や嗜好性に関与する側坐核、予測に基づく意思決定などの高次情報を司る前頭前野など、複雑に連合した情報出力を生成する神経回路が含まれます。

また、大脳皮質どうしが互いに密接なシナプス結合を持っているため、個々の感覚情報は、必ず他の感覚情報と連合されることになります。


■参考文献(本のタイトルをクリックしてアクティブラーニング)

『意識の探求―神経科学からのアプローチ (上)』  クリストフ・コッホ 土谷尚嗣・金井良太訳(岩波書店、二〇〇六年)原著二〇〇四年

『意識の探求―神経科学からのアプローチ (下)』  クリストフ・コッホ 土谷尚嗣・金井良太訳(岩波書店、二〇〇六年)原著二〇〇四年


◎この文章に興味、関心を持ったら下記電子書籍を手元に。
それには表紙画像をクリック

この記事はiCardbook、『脳と情報——神経回路と記憶のメカニズム——』を構成している「知識カード」の一枚です。

◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック

◎iCardbookについて
・アイカードブック(intelligent card book 略称:iCardbook)とは https://society-zero.com/chienotane/archives/5067